会社設立した後の社会保険は?社保申込手続きレポ
不動産賃貸管理を中心とした会社、アニーレを設立して1ヶ月半。
ゆうちょ銀行の法人口座も無事開設、売上も8割くらいは
法人口座に移すことができ、今月には初の役員報酬を受け取ります。
役員報酬を決めたら、なるべく早く手続きしたいのが社会保険です。
会社を設立した後の社会保険の手続きについて、
体験談をまとめておきます。
社会保険料って毎月いくら?月額費用算定の仕方と役員報酬
社会保険加入をした後に、
等級や標準報酬を明記した案内が来るとのことです。
そうは言えども、社会保険料がどれくらいになるのかは気になりますよね。
月額保険料は一覧表になってまとめられています。
年金は全国一律ですが、健康保険は都道府県によって違うのだそう。
↓
都道府県毎の保険料額表
仮に役員報酬が毎月10万円だとすると、等級が5となり、40歳未満なら
「介護保険に該当しない場合」の金額を参照します。
厚生年金保険はおよその人は、一般の被保険者を選択します。
つまり、毎月の保険料は全体で以下の通りになりますね。
9,780.4円+17,124.52円=26,904.92円
社会保険は会社が半分負担するので、役員報酬や給与所得から半額を差し引きます。
端数は保険料額表に処理方法が書いてあるので、表を参考にしてくださいね。
↓
被保険者負担分(表の折半額の欄)に円未満の端数がある場合
社会保険料も当然、役員報酬やお給料が上がるほど上昇していきます。
役員報酬を会社の損金(経費)とする場合は、毎月同額同日に支払う必要があり、
年に1回の株主総会後しか改定のチャンスはやってきません。
売上や利益見込だけでなく、保険料も参考にしながらまずは役員報酬を決めること。
税理士さんと保険料も加味しながら、報酬を相談するといいと思います。
会社(事業所)設立した後の社会保険申込
申込は社会保険事務所にて。会社の登記簿原本と代表印を持って行きましょう。
申込用紙は2枚あります。
- 健康保険厚生年金保険 新規適用届(裏表有)
- 健康保険厚生年金保険 被保険者資格取得届
社会保険事務所にも申込用紙はあるけれど、年金のホームページから必要書類をダウンロード。
ある程度記載して行った方が楽でした。
Word形式もありますが、PDF形式でダウンロードして印刷。
会社アドレス印(住所や社名、代表取締役が記載されたゴム印)を駆使して
手書きで書いた方が、面倒ではないと思いました。
1.の新規適用届に、社会保険労務士名の記載がありますが、
役員だけの会社は特に不要かと。
多くの従業員を雇われる場合は、社会保険労務士さんに頼んだ方が
色々いいのかもしれませんね。
2.は、個人で入っていた国民年金を引き継ぐ内容になります。
年金手帳を引っ張り出してきて、基礎年金番号を記載するだけ。
比較的簡単な書類です。
手続きを受理されたら、10日前後で
健康保険証と社会保険料通知が会社に届くのだそう。
それまでの間に病院にかかる予定がある人は、
別途健康保険証代わりになる証明書を出してもらえるようです。
月の途中に申込をしても、適用開始日は同月の1日からでOKみたいです。
保険料は社会保険料通知が来た後の支払いなのだとか。
逆に、それまで国民健康保険で受診した治療費は、
社会保険で申請してもらう必要があるのだとか。
社会保険の申込の窓口で、治療を受ける予定や直近月に受診していた場合は、
窓口で問い合わせておいた方がよいなーと感じました。
社会保険料を口座振替にしたい場合
社会保険事務所で以下の書類をもらってきて、必要事項を記入。
金融機関で受付印をもらった後に、社会保険事務所に書類を郵送します。
- 健康保険厚生年金保険保険料口座振替納付(変更)申請書
複写式では「ない」、3枚1セットの用紙になっています。
こういう時、住所印(アドレス印)を作っておいてよかったなーと感じたのでした。
※追記:ゆうちょ銀行は残念ながら口座振替できないみたいです。
この場合、納付書で支払い。
窓口でサービスに対応している金融機関を確認する必要があるみたい…
会社設立と社会保険手続きのまとめ
- まずは役員報酬を確定させること
次の決算明けまで基本的に変更できないため - 社会保険の月額費用は一覧表で確認する
- 管轄の社会保険事務所に行って申し込む
代表印と会社の登記簿謄本を忘れずに。申込書はネットで入手も可 - 口座振替依頼の用紙をもらってくること
- 医療機関診療予定や直近月の診察状況も窓口で問い合わせること
今回の手続きは、会計士さんにもかなり情報をもらってからの手続きでした。
会社の手続きってけっこう難しい…
税理のプロを見つけておくのも大事だなと感じました。