現役大家が教える!銀行融資でも褒められた自作レントロールの項目と活用メリット

「所有している物件の入居状況を、なんとなく頭の中だけで管理していませんか?」
賃貸経営において、満室状態を維持し、安定したキャッシュフローを生み出すために絶対に欠かせないのが
「レントロール(入居状況一覧表)」です。
以前の記事で、レントロールの重要性について文字を中心に解説したところ、非常に多くの反響をいただきました。
しかし、「文字だけでは具体的なイメージが湧きにくい……」という声も。
そこで今回は、私が色々と研究を重ねた結果、実際に活用している
「Excel(エクセル)版レントロールのサンプル・全体像」を大公開します!
「これからレントロールを自作してみたい」「もっと効率的に満室経営を行いたい」という大家さんは、ぜひ参考にしてみてください。
あわせて読みたい参考記事 レントロールを作る目的や、基本的な重要性についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
所有物件を満室にするためのレントロール管理
レントロールの全体像と4つの基本構成
まずは、私が作成・運用しているレントロールの全体像(外枠)からご紹介します。
試行錯誤を繰り返した結果、現在のこの形に落ち着きました。

一見複雑に見えるかもしれませんが、大きく分けると次の4つのエリアで構成されています。
この基本を抑えれば、Excelでの作成も難しくありません。
- データベースエリア(基本情報)
物件名や部屋番号、現在の入居者名、賃貸借契約の終了日、そして「想定家賃(入居中または募集時の家賃)」を記載するエリアです。 - 毎月の家賃情報エリア
月ごとに、各部屋の「実際に発生した家賃」「管理費(共益費)」「その他(更新料や敷金・礼金など)」をリアルタイムで記入していきます。
- 年間の家賃情報エリア
毎月の家賃情報をベースに、Excelの関数(SUM関数など)を使って自動計算で年間合計を算出するエリアです。 - 毎月の集計エリア(経営状態の見える化)
物件全体の数値を自動で集計し、経営状態を把握するための最も重要なエリアです。主に以下の数値をチェックします。
- 月次の家賃収入合計と当月利益(経費は15〜20%と仮定して自動計算するように設定)
- 2つの「入居率」(詳細は後述します)
データベースエリアを運用するときの重要な注意点

データベースエリアを運用する上で、最も大切な鉄則は「常に最新の情報にアップデートしておくこと」です。
ここに過去の退去履歴などを残しすぎると、表が煩雑になってしまい、
一目で現状を把握するというレントロール本来の目的が薄れてしまいます。
過去の履歴が必要になった際は、紙ベースの賃貸借契約書や管理会社からの書類を見直せば十分です。
「今、誰が、いつまで入っているか」をクリアにしておきましょう。
データベースエリアを運用するときの重要な注意点
ここでは所有物件に誰がいつまで入っているかを確認します。
募集中なら募集中と募集家賃、入居中なら入居者様のお名前と
賃貸借契約の終了日を記載しておきます。

注意したいのは、ここのエリアのデータは常に最新情報にしておくこと!
履歴に関しては普段はそんなに必要ないです。
もしどうしても過去の情報が必要であれば、
賃貸借契約書(紙ベース)を見直せばいいと思います。
毎月の集計エリアで「利益」と「2つの入居率」を可視化する

物件数が10部屋、20部屋と増えてくると、どんぶり勘定では経営状態が見えなくなります。
集計エリアにはExcelの数式(色付きのセル)を入れておき、自動計算させましょう。
ここでポイントとなるのが、「部屋数ベース」と「家賃ベース」という2つの入居率の算出です。
① 部屋数ベースの入居率
-
計算式:入居中の部屋数 ÷ 所有している総部屋数
毎月のレントロール更新時に、パッと数えて入力します。
② 家賃ベースの入居率(おすすめ!)
-
計算式:入居中の家賃合計 ÷ 想定家賃合計(満室時の家賃)
「満室だったら得られていたはずの家賃(想定家賃)」に対して、今何パーセント回収できているかを表す指標です。
実は、この「家賃ベースの入居率」まで毎月きっちり把握している大家さんはそれほど多くありません。
しかし、これを習慣づけることで、
「あと〇万円分の空室ロスがある。早く次の募集条件を見直そう」と、
空室期間を1日でも短縮するためのマインド(経営者意識)が自然と働くようになります。
自作レントロールがもたらした「想定外のメリット」
この細かいレントロールを作って運用していたところ、嬉しいサプライズがありました。
新しい物件の融資相談のために銀行へ行った際、このExcelレントロールを資料として提出したのです。
すると担当者の方から、
「ここまで徹底して数値を可視化し、管理されている大家さんはなかなかいませんね」
と、大変お褒めの言葉をいただくことができました。
銀行は「この人はきちんとした賃貸経営(事業)を行える人か?」という点を見ています。
自作のレントロールで経営状況をクリアに提示できたことが、大きな信頼に繋がったと実感しています。
まとめ:レントロールを活用して「満室経営」へ
今回は、Excelで作成したレントロールのサンプルをもとに、その構成とポイントを解説しました。
最初は入力の手間や計算の設定が手間に感じるかもしれませんが、一度作ってしまえば毎月の更新はとてもスムーズです。
何より、自分の物件の経営状態が「見える化」されるメリットは計り知れません。
ぜひ、ご自身の所有物件に合わせた使いやすいレントロールを作ってみてくださいね!
さらに詳しいレントロールの「目的」や「具体的なメリット」については、
ぜひ以下の記事もあわせて読んでみてください。
所有物件を満室にするためのレントロール管理











